滋賀麻工業には4つの事業部があります。
時代のニーズに応える企画開発を行いご提案するテキスタイル事業部、
麻の心地よさを広く伝える寝装事業部、伝統の技を生かしたものづくりを行う和装事業部、麻の原点をじっくりと眺めるヤーン事業部。
それぞれの部署で麻のさらなる可能性を追求し、魅力をお伝えする製品作りを行っております。
textile
トレンドと各工程での最先端技術を融合
独自の技術を
生かした商品開発
品質・生産管理
の徹底
産地ブランド
としての麻のPR
販路開拓・
市場調査
テキスタイル事業部では常に麻の可能性を求めて、自社で製織が可能という当社の強みを生かした商品開発を積極的に行っております。ファッションでは、欠かす事の出来ないトレンドと各工程での最先端技術を融合させ、日々新しい商品を試作し提案します。
そこで培った麻の新たな魅力を伝えるため、衣服や小物の製造に関わる「生地・素材」が一堂に会する素材展へ出展しております。
また、滋賀県の地域ブランドである「近江ちぢみ」、「近江の麻」のPRも積極的に行っております。
年間約200種類のテキスタイルを開発・提案しています。
産地内で織・染色・加工を一貫でできる強みを生かし、麻100%だけではなく竹、和紙、綿、キュプラ、ナイロン、
ポリウレタンなど他種類の糸を組み合わせて、企画の段階から他社にはできない物づくりをしています。
リネンの天然・生成(亜麻色)をそのまま使った、ナチュラルな風合いが魅力の当社のロングセラーです。
キュプラ、ポリエステル、ウール、竹など麻以外の繊維に着目し、常に新しい素材の開発に挑戦しています。
伝統の技術に頼らず新しい加工を探求し、染色、プリント、整理加工など多彩な表情を生み出します。
平織、ドビー織だけでなく、二重織、ジャガード織、カラミ織など他にない織物を提案します。
Bedding
新商品の
開発
麻生地や麻わたを
使った寝具の製造卸
当社企画の
定番品の販売
別注品の受注
(OEM生産)
寝装事業部では、麻を使った寝具、インテリア用品、雑貨のブランド『Shigaasa』の製造卸を行っています。 また、当社が企画した定番品や定番生地の販売に加え、別注品の受注(OEM生産)にも対応しています。
麻の特性を生かした製品を開発・販売し、皆さまの快適な眠りをサポートします。
洗える麻わたの開発
寝具は毎日使うもの。清潔に使えることが快適寝具の大切な条件です。
何度も研究と改良を重ねて、家庭洗濯に耐えられる画期的な洗える麻わた『a・sarari®』を開発しました。
この洗える麻わた寝具は、家庭で何度も丸ごと洗えて衛生的です。
本来、麻の繊維はストレートで、わたにしてもふくらみが出ません。
しかし、a・sarari®はラミー原料に特殊な加工を施し、麻繊維にクリンプ形状を与え、ふんわりとした麻わたになりました。
ラミー100%のa・sarari®は、吸放湿性に大変優れています。湿気をすばやく吸い取り、すぐに外へ逃がしてくれるので暑い夏も熱や湿気がこもらず、一晩中さわやかな眠りを提供してくれます。
※a・sarari®は滋賀麻工業(株)の商標です。
japanese clothing
オリジナル企画の
製品の販売
独自の技術による
商品提案
OEM生産による
商品開発・製造
裏もの・襦袢・法衣
などの製造
麻を広く・深く・身近に
和装事業部では、”麻を広く・深く・身近に”をコンセプトとし伝統ある近江の技を現代に生かし、お客様と作り手が「麻」を通してしあわせを共有できるお手伝いをします。
常に私たちだから出来ることとは何かを考え、当社独自の技術や湖東産地のノウハウを使い、 お得意先様と一緒に物作りをしています。
定番品の企画販売からOEM生産まで
定番品としてオリジナル企画製品の販売を行う他、 OEM生産として主に浴衣地・着尺地で、お取引先様ブランドの製品の商品開発・製造も行っております。
また、呉服関係の裏もの(反物)、襦袢(男もの・女もの)、法衣関係の製品と生地(テト麻・本麻・綿麻・綿・絹麻上布・テト麻上布)の製造も行っております。
リネン糸について
※表示の番手は麻番手(毛番手)です。
写真左:生成(Natural linen yarn) 写真右:晒(Bleach linen yarn)
14lea (NM8.5)生成 | / 25lea (NM15) 生成 | / 25lea (NM15) 晒 |
40lea (NM24) 生成 | / 40lea (NM24) 晒 | / 44lea (NM26) 晒 |
60lea (NM36) 生成 | / 60lea (NM36) 晒 | / 66lea (NM39) 晒 |
75lea (NM45) 晒 | / 80lea (NM48) 生成 | / 100lea(NM60)生成 |
グローバル化と中国の近代化によるリネン麻潤紡糸(湿式紡績)の生産設備設置により、従来からのヨーロッパ麻紡績業界のコスト競争力は弱くなりました。さらにヨーロッパ各国では麻の紡績を近隣の国へ移設したところ品質が低下し、逆に中国メーカーはヨーロッパ原料を使用して品質が上がっています。そのような状況下で、織物生産する会社として原糸を中国から輸入するしか方法がなく、2004年から本格的にリネン原糸の直輸入をしています。
ラミー糸について
25lea (NM15)/ 40lea (NM24)/ 60lea (NM36)/ 80lea (NM48)/ 100lea (NM60)
1975年頃から間接的に取引していたメーカーから1983年に初めてラミー糸を輸入し、2年で取りやめましたが、2003年に再開しました。ラミーの原糸はそのままでは毛羽やネップ、節が多く日本国内での使用が難しいため、これまでの経験から原料、使用オイル、コーマ工程などを改善し、自社オリジナルのトップクオリティとして別注輸入しています。
ラミー糸の細い糸80lea、100leaは緯糸として使用はできますが、経糸としての御使用には糊を付けるなど諸々の研究を必要とします。100leaとなりますと80lea以上に困難です。
ラミー糸の糊付けについて
写真左:Ramie C 加工糸
写真右:Ramie K 加工糸
60lea(NM36)C加工 / 80lea(NM48)C加工
60lea(NM36)K加工 / 80lea(NM48)K加工
ラミー糸の毛羽をおさえる溶解性一本糊付け加工です。
古くより麻糸に施され、織物の製織性を高めるために使用されています。
※ラミー糸の細番手経糸には欠かせない、糸の毛羽ふせには最良の加工です。
健康食品の蒟蒻芋が原料で、水で溶解して糊状にし、各種の糸に一本糊付けする方法です。
歴史的には70〜80年前から行われてきた加工で、加工糸の蒟蒻糊はほとんど取れません。
※光沢、清涼感、シャリ感をつけます。国産優良蒟蒻粉を使用していますので、肌に優しく、環境にも優しい加工糸です。
※K加工を二回処理した糸は、糸染めして経糸として織る事ができます。
(糊はほとんど取れず、毛羽が出ません。)